Round-trip letter of Tokyo and Hokkaido

東京のオトコと北海道のオンナ、その離れた距離で行われる往復書簡。

恋愛は本能に直感。確かにそうだよね。でも「戦略も」知っていても損はないともうよ。

Rとはこの数年の付き合いだが、大抵のことで馬が合うというのか…、もうずっと昔から知っているような感じがする。だからこんなブログ(二人の中では往復書簡と読んでいる)を初めて見た。何かキッカケがないとなかなか文字に起こすということをしないので、思いついたことを即書ける場所をつくろうと思ったのだ。お互い個人でブログをもっているが、身近な知り合いが見ていると思うと、なにげに書きたいことも書けないという理由もある。

Rとはいろんなことを話すのだが、時折衝突するのは恋愛に関すること、男女のことが多い。今日もそんな話で白熱した。

きっかけはこのエントリを見たからだった。
例えばあたしが
まるで以前の彼女が書いているかのような感じがした。

元々はそんな人ではなかったと思うのだが、社会人になり男性ばかりの職場ということもあって人生始まって以来のめちゃくちゃチヤホヤされる時期を迎え、いつの間にかそんな環境に迎合していった。端的に言えば、何をしても怒られない、ちょっと媚を売れば自由気ままにできる=手を抜いてズルもできる、ということを身につけてしまったのだ。ある意味、同じ給料をもらうのであれば、楽をして稼げるということは正解かもしれない。でも傍から見れば、男のスケベ心を利用する彼女は、若い女性という贔屓目を嫌って(むしろそういうことでチヤホヤしてほしくない)実力でキチンと評価されたいという人からは疎まれた。特に同姓の同年代の女性からは良い評判は聞かれなかった。

そんな話の延長上で、恋愛ストラテジーではないが、恋愛も良く考えれば分析でき定量化できるのではという話になった。でもRはピンとこなかったらしい。

きっとそのように考えたり悩んだりせずに今まで恋愛をしてきたというのであれば、それは幸せなことで恵まれているのだと思う。自他共に感じるのだが、他人の恋愛には的確なアドバイスが出来ると思っている。それは冷静、客観視できるから。

どうも恋愛=本能、理屈じゃないという風潮です。特に女性は。
もちろんそれは否定しません。理由なんてわからないけれど、好き…というのは、計算では導き出せない理由=遺伝子レベルに組み込まれた本能、だとも思う。でも詳細に分析したり男心、女心ってやつ解析していくと見えてくるものもあると思う。きっと本能、勢い、好きになる、付き合う付き合わないでいちいち計算なんてするのは嫌!そういうかもしれない。でも何でうまくいったのか、なぜうまく行かないのか、ということを振り返ることも一理あると思うんだ。恋愛にテクニックなんていらない、確かにそうだろう。でも、知らないより知っていたほうが幅が広がる=可能性、期待値=を上げると思うんだ。

うまい例ではないかもしれないが、XさんもYさんも是非A君という人と付き合いたいとする。A君からみてXさんもYさんも同じレベルでどっちと付き合うのか決めあぐねているとする。どちらともデートをしてみた。Xさんと帰り際キスとしようとしたら、キスは付き合うまでしない主義!と拒んだ。Yさんは素直に受け入れた。キスをセックスと置き換えても良い。

A君はまったく同じレベルであれば、Yさんにコミットする”可能性が”高いはずだ。Xさんを攻略するより、Yさんを選んだほうが簡単だし利益になるからだ。キス(セックス)したいのに、拒まれ続けるひとより、素直に受け入れてくれる人にコミットするのは当たり前だ。

ただし、そう簡単にいかない場合がある。XさんがYさんよりメチャクチャいい女とA君が思っている場合だ。A君は容姿端麗才色兼備なXさんが、例えメールの返信さえくれなくとも、デートに誘っても会ってくれなくても、それでもXさんのレベルがYさんを圧倒していれば、Yさんは選ばれない。選ばれたとしても、本心というより消極的理由だろう。

きっとそういう状況でA君から相談うけたのであれば、(単に彼女がほしいというのなら)「そんな吊り合わない女は無理なんだから、レベル落としなよ。冷静になれよ。」というのが一番付き合える可能性が上がるだろう。

そのままのわたしを受け止めてくれる人がいい。自分を消してまで男に好かれたくないといのであれば、なーんもアドバイスなんていりません。そのまま突き進んでください。それでうまくいくというのなら、恋愛強者間違いない。だってわがまま言われても超いい女なら男だって「しょうが無いな〜」ってなる可能性高いからね。

でも並の女性がそういうスタンスでいたら、そんな男子と巡り合う可能性は低いよね。その可能性を上げるのだったら。狙っている男子がいるのなら、その人の好みに近づけたほうが可能性が上がるのは当然なんじゃないかな。

あの子と付き合いたい→じゃあ、どうしよう。そういう風に考えることが、戦略的は嫌、というなら、どんどん期待値は低くなるよ。

だって、いい男であればあるほど、周りの女性は好かれるように努力してくるから。そうなると、同じレベルであれば健気に頑張る女性のほうが男はコミットしやすい。要は、たくさんの女性が狙っている男を落とすのであれば、ライバルの女子を出し抜かなきゃならない。そうなると変なプライドをもった女性より、情熱的に好き好き言ってくれる女性のほうが有利だよね。

単になぜうまくいかないのか、どうしたらあの人と付き合えるのか、そういうことを聞かれアドバイするとなると、結構辛辣なアドバイスになっちゃうから正直には言えないよね。

恋愛で男に媚びるなんて無い無い!たかが男にそこまでしなくてもいいだろう、と思っている中途半端なモテる女性は一番たちが悪い。男だらけの職場にいる若い女性もチヤホヤされている。そうした非モテ男とは、関係がギヴ・アンド・テイクではなく、テイク・テイク・テイクでも問題なかった。その同じノリで、自分より社会的地位が高く、かつパレートの法則でいう2割のほうのモテ男とも付き合おうと思っているとしたら、戦略がないと難しいよね。本能で運命で…だけじゃ。2割の男たちは、外でいくらでも同レベル以上の女性を調達できるので、残り8割のモテナイ君とは生き方が違うのよね。

ちょっと相手を理解しよう、少しでも彼の好きな女性になりたい、そう思わないなんてすごくもったいない。運命や計算じゃなく・・・というのは確かに言えてる。でも、恋愛の可能性を高めるのであれば、歩み寄りや分析も効果があると思うよ。男性心理を知らないより知っていたほうがうまくいくもんだよ。