トキメキの薄いiPhone6〜ジョブズ時代から確実に遠のいた2014年秋

iPhone６へと機種変更を決め、いよいよiPhone５との２年間も終わりに近づこうとしています。新機種を使いはじめると古い端末は使わなくなるというのは過去の経験から分かっているので、高額な下取り価格がついているうちに手放そうと下取りキャンペーンに乗ったのですが…。

Rとも話ていたのですが、今回のiPhone6はとにかく「トキメキ」が薄い。３色用意された色もなんかピンとこない。ラウンドしたデザインはエレガントではあるけれど、ジョブズ時代には許してないだろう…というカメラの出っ張りに背面上下の縁取りのライン…。

そうなると、途端にiPhone5Sのキリリとした端正なデザインに機能がぎゅっと詰まったようなちょうど良いサイズが魅力に見えたりして…。

iPhone6PlusはiPhoneというより、iPad系統の製品に見える。iPad nanoという名称がしっくりくるなぁ。まさかあれだけ否定的だったファブレットを出すとは…。質より量・大きいことは良いことだというのは昭和40年代の日本の高度経済成長期にヒットしたCMだが、まさに映画やテレビ番組を見られる、写真を撮れる、メッセージングや音声電話ができる、…そのためなら画面が7インチと大きくてもかまわないというアジア途上国市場がメインマーケットな「一台でなんでもできるモバイル製品」＝ファブレットをAppleが作るというのが時代の変化なのだろうか。そしてそんな端末が日本で品薄になるほど人気というのもにわかには信じられない。

ジョブズ時代が確実に遠のいたと感じた2014年秋。